6月に同社の9.6型「MediaPad T3 10」をご紹介したが、今回ご紹介するのは「MediaPad T3」。モデル名からわかるように、違いは“10”の有無だけで、本製品は8型のモデルとなる。
仕様を見るまでは「ほぼ同じだろうな……」と思っていたが、予想以上に共通点が多く、ほとんどパネルサイズだけが違うと言っても過言ではないほど。少し前に紹介したNECのLAVIE Tab E「TE510/HAW」と「TE508/HAW」の2機種は“兄弟”と表現したが、こちらはほぼ“双子”だ。ここまで似ているのは稀ではないだろうか。おもな仕様は以下の通り。
SoC | Qualcomm MSM8917(Snapdragon 425、1.4GHz) |
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メモリ | 2GB |
ストレージ | 16GB |
OS | Android 7.0 |
ディスプレイ 8型IPS式1,280×800ドット、タッチ対応 | |
ネットワーク | IEEE 802.11 a/n対応(LTEモデルは11n)、Bluetooth 4.1 |
その他 | Micro USB(充電兼用)、microSDカードスロット、前面200万画素/背面500万画素カメラ、音声入出力 |
センサー | GPS |
WAN(LTEモデル) | nano SIM、FDD-LTE 1/3/5/7/8/19/20、TDD-LTE 38/39/40/41(下り最大150Mbps、上り最大50Mbps)、W-CDMA 1/2/5/6/8/19、GSM 850/900/1,800/1,900MHz |
バッテリ | 4,800mAh |
サイズ/重量 | 約124.65×211.07×7.95mm(幅×奥行き×高さ)/約350g |
税別店頭予想価格 | 16,980円(Wi-Fiモデル)、19,980円(LTEモデル) |
SoCはSnapdragon 425で、4コアの最大クロック1.4GHz、GPUにAdreno 308を内包し、メモリはLPDDR3 667MHzに対応。2GB搭載している。ストレージは16GB。OSはAndroid 7.0。Snapdragonに関しては、8系や6系が上位SKUにあるのでエントリークラスだ。
ディスプレイは8型IPS式1,280×800ドット。ネットワークはIEEE 802.11 a/n対応、Bluetooth 4.1。ただし、LTEモデルのWi-Fiは11nとなる。
そのほかのインターフェイスは、Micro USB(充電兼用)、microSDカードスロット、前面200万画素/背面500万画素カメラ、音声入出力、nano SIM(LTEモデル)。センサーは、Wi-Fiモデル、LTEモデル共にGPSを搭載している。
LTEモデルの対応バンドは、FDD-LTE 1/3/5/7/8/19/20、TDD-LTE 38/39/40/41、W-CDMA 1/2/5/6/8/19、GSM 850/900/1,800/1,900MHz。LTEは下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。
4,800mAhのバッテリを内蔵し、サイズは約124.65×211.07×7.95mm(幅×奥行き×高さ)。重量約350g。店頭予想価格は16,980円(Wi-Fiモデル)、19,980円(LTEモデル)。
9.6型「MediaPad T3 10」との違いは、サイズ/重量を除くとGPSの有無のみ。バッテリ容量まで同じだ。差額はWi-Fiモデルで約2,000円、LTEモデルは3,000円の違い。安価でLTEなタブレットが欲しいユーザーに嬉しい価格と言えよう。またこの程度の差であれば、8型か9.6型かを用途の観点のみに絞って選択することができる。
なお上位モデルとして、「MediaPad M3 Lite」(Wi-Fi/LTEモデル)も8月25日より販売されている。
こちらは、Snapdragon 435(1.4GHzクアッドコア+1.1GHzクアッドコア)、3GBメモリ/32GBストレージ、8型IPS式1,920×1,080ドット液晶パネル、指紋認証センサー、800万画素前面/背面カメラなど、結構な仕様が強化されて価格は24,980円(Wi-Fiモデル)/29,800円(LTEモデル)。1万円近く高くなるものの、画面解像度もフルHDで、メモリ関連も強化された8型となる。
前面パネル中央上に200万画素カメラ。上の細長いメッシュ部分がスピーカー。ナビゲーションボタンはソフトウェア式背面左上に500万画素カメラ。カラーバリエーションはスペースグレーのみ左側面/下側面。左側面には何も無く、下側面にMicro USB右側面/上側面。右側面に音量±ボタン、電源ボタン、microSDカード(手前)/nano SIM(奥)スロット。上側面に音声入出力付属品(イジェクトピン、USBケーブル、USB式ACアダプタ)。USB式ACアダプタのサイズは約50×25×20mm、重量30g。出力5V/1A。海外仕様なのでプラグの形状が異なる重量は実測で347g筐体色はスペースグレー。メタリックで1万円台のタブレットには見えない雰囲気を持つ。重量は実測で347gなので、持ち上げるのも持ち運ぶのも容易だ。
前面は、パネル中央上に200万画素カメラ。上の細長い部分がスピーカー。ナビゲーションボタンはソフトウェア式だ。背面は左上に500万画素カメラ。左側面には何もなく、下側面に充電兼のMicro USB。右側面に音量±ボタン、電源ボタン、microSDカード/Nano SIMスロット。上側面に音声入出力を配置。microSDカード/Nano SIMスロットは手前がmicroSDカードとなる。
USB式のACアダプタは手元に届いたのが海外仕様のため、プラグの形状が異なっているので参考程度に。サイズ約50×25×20mm(プラグ含まず)、重量30g。出力は5V/1A。USBケーブル、イジェクトピンも付属する。
8型のディスプレイは、明るさ/コントラスト/発色/視野角すべて良好。明るさ最大だと眩しいほどだ。解像度はフルHDではないが、文字のジャギーなどもほとんど気にならない。「MediaPad T3 10」と同じ解像度だが、パネルサイズが小さい分、高ppiとなる。タッチの反応も良好。2万円以下のタブレットでこの品質なら文句なしだ。
ノイズや振動は皆無。発熱はバッテリ駆動テストでYouTubeを12時間以上連続再生したものの、(エアコンの影響もあるだろうが)特に熱は持たなかった。
サウンドはパネル上の長細い部分にモノラルスピーカーが埋め込まれており、縦向きで使うと気にならないが、横向きだと音が一方に偏ってしまう。低音が出ないシャリシャリした安っぽい音だが、このクラスとしてはパワーがある。
イヤフォン出力は中域中心で、高音と低音がそこそこのカマボコレンジ。パワーもいま一歩で、価格なりな印象だ。
カメラとサウンドに関しては、コストとの兼ね合いもあるので仕方ない部分とも言え、総じて「MediaPad T3 10」と同様、価格の割に完成度の高いタブレットに仕上がっている。