iPhoneの音声入力、活用していますか? 音声入力とは、ソフトウェアキーボードの右下にあるマイクボタンをタップすると起動し、人間の話し言葉を聞き取って文章に変換してくれる機能です。iPhoneに内蔵された小型マイクで集音し、クラウド上に存在する音声変換エンジンで言葉として認識するところまでは「Siri」と同じですが、Siriに命令するのではなく文章になるところが異なります。
この音声入力、Siriで鍛え上げられた音声変換エンジンを使用するだけに変換精度は高く、長めの文章を作成する用途にもじゅうぶん対応できるほどです。多少のコツは必要ですが、もっぱら音声入力で原稿を書く職業ライターも存在するほどですから、実用レベルに達していることは確かです。
しかし、iPhoneに向かって意気揚々と話し始めると、おかしな言葉がずらずら……しまった、ソフトウェアキーボードが英語モードのままだった! というミスを犯しがちです。iOSの音声入力機能は多言語対応で、日本語以外にも英語やフランス語、ドイツ語などを文章化できますが、どの言語として聞き取るかはマイクボタンをタップしたときのキーボード種によって決定されてしまうからです。
そんなときには、音声入力の設定画面で利用しない言語をオフにしてしまいましょう。無効化しておけば、その言語がソフトウェアキーボードで選択されていても、音声入力には他の言語が利用されます。たとえば、日本語と英語のソフトウェアキーボードを有効にしているとき、英語の音声入力をオフにしておけば、どのソフトウェアキーボードを使用していても日本語の音声入力とみなされます。これで、日本語が英語として解釈されてしまうミスがなくなりますよ。