仕事で計算をする時や家計簿をつける際、手元に電卓がなくわざわざ電卓アプリを起動したり、表計算アプリを開いて計算してはいませんか?
無料で使える「Google日本語入力」なら予測変換で簡単に計算ができるため、電卓を用意したりアプリやソフトを立ち上げる手間がありません。
今回はそんなGoogle 日本語入力をWindows PCで利用する方法をご紹介します。
Google 日本語入力とは、Googleが開発したIMEです。IMEとはInput Method Editorの略で、直訳すると「入力方法編集プログラム」となります。
Google日本語入力には様々な機能が搭載されています。主な機能は以下のとおり。
(例)「はーと」と入力して変換すると様々なハートマークの絵文字が表示されます。
(例)「にこにこ」で入力した場合、様々な種類の顔文字が予測変換に表示されます。
(例)「ぶりてぃっしゅ」と入力して変換すると、上の写真のように正しいスペルが候補に表示されます。
(例)上の写真のとおり郵便番号を入力すると住所へ変換できます。
(例)「あした」と入力すると、明日の日付が予測変換に表示されます。
(例)掛け算は「*」、割り算は「/」で入力します。
(例)「ふいんき」と入力すると「もしかして:ふんいき」と正しい表現が候補に表示されます。
(例)「しーくれっと」と入力して【シークレットモードをオン】を選ぶと、シークレットモードになります。プレゼンの時などに、自分の予測変換を他人に見られたくない時に有効でしょう。解除したい時は、もう1度「しーくれっと」と入力して【シークレットモードをオフ】を選びます。
Google日本語入力の一通りの機能がわかったところで、続いてはGoogle 日本語入力をインストールする方法をご紹介します。利用したPCは「HUAWEI Matebook X(Windows 10)」です。
1:Google 日本語入力にアクセスします。
2:「Windows版をダウンロード」をクリックします。Macの場合「Mac版をダウンロード」をクリックします。
3:「同意してインストール」をクリック。ダウンロードが始まります。
4:ダウンロードが終わったら保存先のファイルを開いて「GoogleJapaneseInputSetup.exe」を開きます。
5:インストールが終わると上の写真のような画面が表示されるので、「OK」をクリックすればインストール完了。Google 日本語入力を規定のIMEにして使ってみましょう。
Google日本語入力を別のIMEに切り替えるには、画面下部のバーに表示されているマークをクリック(下写真矢印参考)。「日本語 Google 日本語入力」が選択されているので、別のIMEを選びましょう。
IMEのユーザー辞書はたいへん便利な機能です。特殊な読み方をする人名であったり、検索候補には表示されない旧漢字などを登録しておけば、文字入力がスムーズになるでしょう。
Google 日本語入力で辞書登録をする方法は以下のとおりです。
1:画面下部の「あ」もしくは「A」、「ア」、「ア」を右クリックします。
2:「辞書ツール」をクリックします。3:「よみ」に読み方を入力します。4:「単語」に漢字や英単語や記号などを入力します。5:「品詞」を選択します。
以上で完了です。上の写真の場合「たかみざわ」と入力した際「髙見沢」と旧漢字が変換候補に表示されるようになります。
今までMicrosoft IMEで辞書の登録をしていたため、Google日本語入力に切り替えて、またいちいち辞書登録をするのが面倒……と思う人もいるでしょう。
ですがご安心ください。Microsoft IMEの辞書はとても簡単な方法で、Google 日本語入力の辞書ツールへコピーできます。
1:画面下部の「あ」もしくは「A」、「ア」、「ア」を右クリックします。2:「辞書ツール」を選択します。
3:「管理」を開きます。4:「Microsoft IMEのユーザ辞書をインポート」を選択します。
以上の操作で今まで使っていたMicrosoft IMEの辞書をGoogle 日本語入力へとインポートできます。
Google日本語入力をアンインストールしたい場合は、「アプリと機能」を起動して、「Google日本語入力」をクリック。「アンインストール」を選択してください。
Google日本語入力のプロパティは、画面下部の「あ」もしくは「A」、「ア」、「ア」を右クリックし、「プロパティ」を選ぶと開けます。
とても便利なIME「Google日本語入力」はほかのOSを搭載したPCやスマホでも使えるのでしょうか?
Google日本語入力はMacでも利用できます。そのほか、Chrome OSでも利用できます。
かつては「Google日本語入力」というアプリが配信されていましたが、現在はサポートを終了しています。代わりに「Gboard」というキーボードアプリがGoogle Play ストアでインストールできます。
【参照】Gboard - Google キーボード
iPhone版Google 日本語入力は配信されていません。しかし、「Gboard」というキーボードアプリは利用できます。
【参照】Gboard - Google キーボード
※データは2021年5月中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸