※本稿は、提携するTechnode「Tencent invests 88 million RMB to help with Covid-19 research and medical care」の抄訳になります。
中国の Tencent(騰訊)は2月26日、中国で感染が深刻化するコロナウイルスに関する科学研究・公衆衛星調査・医療を支援する目的で、「感染症対抗パッケージ(戦疫加油包)」と題し、対策措置に対し総額8,800万人民元(約13.6億円)を投資すると発表した。特に新型コロナウイルスの調査研究には、将来的な医療水準の向上を目的に、長期的な支援をしていく予定だという。
8,800万人民元のうち、3,000万人民元(約4.6億円)は現場で医療を提供するスタッフの活動などに当てられる。2月26日、Tencent Foundation(騰訊公益慈善基金会、略称:騰訊基金会)と中国工程院は、医療の拡充の医療スタッフの教育を目的とする業務提携契約を締結した。
契約によれば、中国工程院は、選抜された500名の医療スタッフと研究者ら同士の共同活動システムを構築する予定だという。同制度の下、同機関は呼吸及び救命処置、健康管理、感染病などの異なる分野の知恵を集結させた、高水準なガイダンス及び医療技術トレーニングを提供する。
そして同施策の残りの6,000万人民元(約9.3億円)は、医療スタッフの心理的サポートに提供される。具体的には、Tencent Foundationは北京師範大学心理学院と中国科学院心理研究所と医療スタッフのケアにそれぞれ300万人民元(約4,600万円)を寄付する。
またその他に、Tencent は「感染症対抗ファンド(抗撃新型冠状病毒感染肺炎疫情総合保障基金、略称:戦疫基金)」というファンドを組成し、同じくコロナウイルスの研究を行う研究機関を支援する方針を示している。例えば、Tencent は中国の有名医師である鍾南山氏が率いる医療チームとビッグデータ・AIラボを設立し、疫学的スクリーニング、AI医療画像、流行予測、早期警告などに関し調査研究を実施する予定である。
※本稿は、中国のテック企業によるコロナウイルス対策・貢献に関してTechnodeが連載する「Tech for Good(科技向善)」シリーズの1つである。
【via TechNode】 @technodechina
【原文】
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