ファーウェイというとユーザー目線に立った丁寧なモノづくりに定評がある。今回は13.9型ノートPC「HUAWEI MateBook X Pro 2021」の使い勝手にスポットを当ててレビューしていこう。
「HUAWEI MateBook X Pro 2021」市場想定価格27万4780円
ファーウェイ製ノートPCで高く評価できるのが指紋認証センサー一体型電源ボタン。電源オフ状態でもボタンをプッシュした際に指紋を読み取り、記憶して、そのままWindowsにログイン可能だ。他社製ノートPCのように、電源オンで1回、指紋認証で1回と、二度押ししなくて済むのは非常に快適だ。
電源オフからワンプッシュでロック解除可能なので、こまめにシャットダウンして運用できる
一方、好みが分かれるのはポップアップ式ウェブカメラ。ディスプレーを狭額縁化できる、未使用時にレンズをふさいでプライバシーを守れるというメリットがあるが、その一方でキーボード奥に設置されているため見上げるような不自然な構図となってしまうのが弱点。ビデオ会議の際には画面ではなくカメラを真っすぐ見るように心がけよう。
F6キーとF7キーの間にポップアップ式ウェブカメラが内蔵されている
下から見上げる構図はやや不自然。またキーボードに手を置いていると、指が写りこむのもマイナスポイントだ
キーボードは日本語仕様で、キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.2mm前後。打鍵感は非常に上質で、また打鍵音も低めに抑えられている。「-」「^」「\」キー以外はすべて等幅に揃えられており、自然な配列だ。キーストロークの浅さに慣れれば、フルスピードで文字入力できるキーボードと言える。
タッチパッドには圧力を感知してクリック感をフィードバックとして返す「HUAWEIフリータッチ」を採用。ダイビングボード構造のタッチパッドように実際に沈み込むわけではないので、押す間に指がずれる誤操作とは無縁だ。実測120×77mmと面積も広く確保されているので、ジェスチャー操作も快適。理想に限りなく近いタッチパッドだ。
キーピッチは実測19mm前後
キーストロークは実測1.2mm前後
タッチパッドは実測120×77mm
広い面積でタッチパッドに触れても反応しないので、どっしりと手をパームレストに預けられる
このほかにも、クラムシェルノートPCなのにタッチパネルを搭載していたり、USB Type-C、USB Type-A、D-Sub、HDMIを増やせるハブを標準同梱していたりと、使い勝手が細かく配慮されている。「HUAWEI MateBook X Pro 2021」は使えば使うほど手になじみ、手放せなくなるマシンだ。
タッチ操作対応ディスプレーは、ドキュメント、ウェブページ、画像を素早く拡大縮小できて便利
本体搭載のインターフェースは厳選されているが、HUAWEI MateDock2を装着すれば、USB Type-C、USB Type-A(裏面に装備)、D-Sub、HDMIを増やせる
次回はいよいよ最終回。これまでの内容を踏まえて、HUAWEI MateBook X Pro 2021を総括します。
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