メールやチャットなどで気持ちを表現するときに役立つ手段が絵文字だ。ただ、絵文字キーボードをすぐに出せるiPhoneならともかく、Macの場合は入力が面倒で疎遠になってる人もいるはず。また、「えがお」や「にこにこ」などの単語を入力して、笑っている絵文字に変換する方法では、どんな種類があるか一覧できないのが使いにくい。絵文字入力用のアプリを利用してもいいが、探してインストールするのもなんとなく面倒だ。
絵文字のビューア。絵文字をダブルクリックするか、矢印キーで選択し「enter」を押せば入力できる
ところが実はOS X 10.9 「Mavericks」では、「command」+「control」+「space」キーを押すだけで、一発で絵文字のビューアが開けるようになった。見た目もカテゴリー分けもiPadやiPhoneなどのキーボードと似ているので、同じ感覚で使える。
さらに下段のグレーアイコンはカテゴリーを表していて、右に見ていくと特殊文字や記号も選べる。
「tab」キーを使えばカテゴリーの移動が可能だ
一番左の時計アイコンでは、履歴と「よく使う項目」が表示される。絵文字を「よく使う項目」に登録するには、まずビューワの右上にあるボタンを押して「文字ビューア」に切り替えよう。アイコンが右上にない場合、上にスクロールすると現れるはずだ。あとは「絵文字」カテゴリーを選び、項目を指定して「よく使う項目に追加」ボタンを押せば完了だ。再び右上のボタンを押すと、コンパクトな状態に戻せる。
「よく使う項目」に追加する場合、右上のボタンを押して文字ビューアを表示させて追加すればいい
ちなみに、以前はメニューバーから選べた文字ビューアだが、Mavericksでは非表示になってしまった。頻繁に使いそうなら、「システム環境設定」から「キーボード」を開き、「メニューバーにキーボードビューアと文字ビューアを表示」にチェックを入れるとメニューに現れる。「キーボードビューア」は画面の仮想キーボードをクリックして文字を入力できる機能で、例えば「Return」キーだけ故障したという際の応急処置としても使える。
「システム環境設定」→「キーボード」→「キーボード」タブ→「メニューバーにキーボードビューアと文字ビューアを表示」にチェック
すぐにパレットを開くことができるなら、積極的に絵文字を活用してくだけた表現の文章も普段から使いこなせるはず。ひとつ注意したいのは、文字セットとして「Unicode」を使わない場合には、一部が文字化けする可能性があるということ。絵文字を使うようなラフなやりとりではあまり問題にならないだろうが、万全を期すなら相手の環境をさりげなく調べておくといいだろう。
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