1つ前のモデルになるが、筆者は別件で「HUAWEI P9」を使ったことがある。P9はダブルレンズによる広角でポートレートモード対応(あとからピンの位置を調整可能)、解像感の高いモノクロモードなど、カメラの写りは抜群で(おそらくiPhone 7 Plusよりもいい)、かなり興味を持ったモデルだ。
そして今回ご紹介する「P10 lite」は、そのP9の後継機種で、同じくライカダブルレンズを搭載したハイエンドの「HUAWEI P10(Plus)」の弟分に相当。上位モデルの廉価版的な存在だが、実力も気になるところ。主な仕様は以下のとおり。
HUAWEI P10 lite | |
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SoC | Kirin658 オクタコア (4コア2.1GHz+4コア1.7GHz) |
メモリ | 3GB(LPDDR3) |
ストレージ | 32GB/eMMC |
OS | Android 7.0 |
ディスプレイ | 5.2型IPS式フルHD(1,920x1,080ドット) |
ネットワーク | IEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.1+LE |
SIMスロット | Nano SIM×2 |
対応バンド | FDD-LTE : B1/3/5/7/8/18/19/26 (au VoLTE対応予定)TDD-LTE : B412CA対応W-CDMA : B1/5/6/8/19GSM : 850/900/1,800/1,900MHz下り(受信時)最大262.5Mbps(LTE)/上り(送信時)最大50Mbps(LTE) |
インターフェイス | Micro USB、microSDカードスロット、音声入出力 |
カメラ | メインカメラ: 1,200万画素(1.25μmピクセル/ 開口部F2.2/ 像面位相差AF+コントラストAF/ 電子手振れ補正/ BSI)インカメラ: 800万画素(開口部F2.0/FF/BSI) |
センサー | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、指紋センサー、GPS(AGPS/Glonass) |
サイズ/重量 | 約146.5×72×7.2mm(高さ×幅×厚み)/約146g |
バッテリ/駆動時間 | 3,000mAh(9V/2A急速充電)/連続通話時間 WCDMA:約21時間、GSM:約37時間、最大待ち受け時間 FDD-LTE:約532時間、WCDMA:約564時間、GSM:約575時間 |
カラーバリエーション | サファイアブルー、パールホワイト、ミッドナイトブラック、プラチナゴールド |
税別店頭想定価格 | 29,800円前後 |
SoCはKirin658でオクタコア。2.1GHz(4コア)と1.7GHz(4コア)という少し変則的な構成だ。詳細は後半のベンチマークテストを参照してほしいが、スコア的には最近掲載した「Snapdragon 625」に近い性能のようだ。
メモリはLPDDR3の3GB。ミドルレンジでもついに3GBの時代になった。ストレージはeMMCで32GB。OSはAndroid 7.0を採用している。パネルは5.2型IPS式のフルHD(1,920×1,080ドット)。
ネットワーク系は、IEEE 802.11ac対応無線LANとBluetooth 4.1+LE。NFCはない。SIMスロットはNano SIM×2(1基はmicroSDカードと排他)。そのほかのインターフェイスとして、Micro USB、microSDカードスロット、音声入出力。センサーは加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、指紋センサー、GPS(AGPS/Glonass)を搭載する。
カメラは背面のメインが1,200万画素、F2.2、像面位相差AF+コントラストAF、手ぶれ補正機能は電子式。前面のインカメラは、800万画素でF2.0。
対応バンドは前述の表のとおり。LTEで下り最大262.5Mbps(LTE)、上り最大50Mbps(LTE)。また、au VoLTE対応予定になっている。
本体サイズは約146.5×72×7.2mm(高さ×幅×厚み)、重量約146g。急速充電対応の3,000mAhのバッテリを内蔵し、連続通話時間 WCDMA:約21時間、最大待ち受け時間 WCDMA:約564時間。カラーバリエーションは、サファイアブルー、パールホワイト、ミッドナイトブラック、プラチナゴールドの4種類。
税別店頭想定価格は29,800円前後。ミドルレンジとはいえ、この内容で約3万円とはずいぶん安くなったものだ。
パネル中央上にスピーカー(通話用)。その左に前面カメラ左上に背面カメラ。上側中央に指紋センサー。全体にガラスで覆われ美しい右側面に音量±ボタンと電源ボタン。下側面にスピーカーとMicro USB左側面にSIM/microSDカードスロット。上側面に音声入出力SIM/microSDカードスロット付近。手前はmicroSDカード/Nano SIMの共用スロット、奥はNano SIMスロット付属品は、USB式ACアダプタ、イヤフォン、USBケーブル。ACアダプタのサイズは約5×4×2.5cm、重量50g。出力は5V/2Aと9V/2AiPhone 7 Plusとのサイズ比較。パネルサイズは違うが気持ちP10 liteのほうが薄い重量は実測で146g筐体は、表面/背面ともに硬度7Hの2.5D曲面加工を施したガラスを採用。美しい仕上がりでチープ感は欠片もない。写真からもわかるように薄目でパネル左右のフチも細く、結構スタイリッシュだ。重量は実測で146g。サイズ感とともに扱いやすい。
前面はパネル中央上にスピーカー(通話用)。その左にインカメラ。背面は、左上にメインカメラ。上側中央に指紋センサー。先に書いたようにガラスの手触りと光沢感がなかなかいい。右側面に音量±ボタンと電源ボタン。下側面にスピーカーとMicro USB。左側面にSIM/microSDカードスロット。上側面に音声入出力を配置。
付属のUSB式ACアダプタは約50×40×25mm、重量は50g。出力は5V/2Aと9V/2A。9V対応なので少し大きめだろうか。後者で急速充電に対応している(充電10分で動画再生2時間可能とある)。
5.2型IPS式フルHDのパネルは、非常に明るくコントラストや発色(少しハデめ)、そして視野角も良好。400を超える高PPIなので文字などのジャギーも目立たずスムーズ。約3万円のモデルでこのパネルなのだから、なかなかいい時代になったものだ。
ノイズや振動は当然皆無。発熱もカメラ連続撮影やベンチマークテストも含め、試した範囲では問題ないレベルに収まっている。
サウンドはスピーカー出力はモノラルだが結構パワーがあり鳴りっぷりがいい。しかしイヤフォンで視聴したところ、パワーも低音も出ているが、中~高域がこもり気味。そのため全体的にもやっとして抜けが悪く解像度も低い。